出来上がりです。外した際に綺麗に洗浄等しておくのはメンテナンスの基本ですね。

こうして出来上がって動きをテストしてみると、やはりガタつき具合が違います。「あぁ、交換して良かった〜」と実感します。こうしたフローティングタイプの場合、縦方向にガタが出てくると、要交換状態です。が、そこまで放っておくより、早め早めの交換の方がやはり良いようです。

こうして、メンテナンス地獄にハマるのでした。気にしだしたらキリはありません。またこれで定期交換部品が一つ増えてしまいました。

これが、新品のフローティングピンのKITです。
これを組み込む際もSSTを使用しない場合は、外す時と同様、注意が必要です。私の場合、やはり、ラジペンとハンマーを使用しました。(−ドライバーを使うと・・・ソクる可能性大です。)

これが、外したフローティングピンです。段付きがある程の消耗ではないですが、この違いは変更前後の状態をホイールに組み付けた状態でそれぞれガタつきを確認してみると・・・・やはり違います!

これは、インナーローターの当り面です。
ちょっとアルマイトが削れているのが分かります。ディスク中心方面はほぼ無傷です。

これは、フローティングピンを外したところです。

Eクリップを外す場合には注意が必要です。本当はSSTがあれば、すんなり外す事ができるはずですが、今回は手持ちの工具を利用して外しました。ラジペンをクリップに合わせてちょっと開いた状態で当て、プラハンでコン!と当てれば外す事ができます。間違ってもドライバーを突っ込んだりしてはいけません。また、ハンマーを当てる場合もうまく当てないと・・・・インナーローターは傷だらけになるので要注意です。


消耗具合を見てみると、こんな感じでした。

このサンスターレーシングディスクは、レース用という事で消耗品扱いで、各パーツを単品売りしています。アウターローター、インナーローター、フローティングピン、それぞれを入手できます。これが出来る!という事は・・・・そう、消耗品なのです。やはりレース用パーツにはメンテナンスは欠かせないようです。
ちなみに、メーカー指定のフローティングピンの交換は、走行5時間毎!となっています。しかもそのサイクルは消耗の具合に関係なく!と書いています。「オイオイ!」と言いたくなりますが、絶品フィーリングを維持するには仕方のない事なのかもしれません。

で、今回はフローティングピンの交換です。

上の写真は、ディスクをホイールから取り外したところです。(ちょっと汚いですね)

フローティングピン
D'S ROOM TOP

こちらは、アウターローター側です。こちらも多少ながら消耗しています。

こうして見てみると、アルミ対アルミの方が、アルミ対ステンレスより当り面が綺麗?に見えるのは気のせいでしょうか・・・

サンスターのブレーキディスクには大きく分けて2種類あります。
DUCATI用の通常のディスクはKC−102で、公道使用可のタイプです。コレに使っているフローティングピンはステンレス製で、裏はカシメています。という事は・・・「非分解」って事です。フローティングピンとは言え、純正採用されているディスクと同じく、「ガチャガチャ」とは動かない、名ばかりのセミフローティングです。
もう一つ、レーシングディスクとしてR−512(上の写真)があります。これは5ミリ厚ディスクのホールタイプです(他に6ミリ厚やスリットタイプもありますが、これらは・・・いい値段してます!)。こちらはアルミ製のフローティングピンを採用し、裏は平ワッシャー(ウェーブワッシャーも使っていない!)とEクリップでとめてあり、「ガチャガチャ」と動く、本当のフローティングディスクとなっています。
このフローティングの違いは、純正ディスクのフローティングピンを入れ替えて乗って見れば、すぐ分かります。一度この味を知ると・・・もうやめられません。
このサンスターレーシングディスクにおいては、通常タイプと比べてローターの材質も違うようで、フィーリングは絶品です。