こまったちゃん その1
該当者:とし
日時:2000年8月12日(土)
天候:晴れ
場所:TIサーキット 1コーナー
イベント:デグナー走行会
マシン:DUCATI 748R
本人落ち込み度:★★★★★
同行者お仕事量:★★
話題提供度 :★★
こまったちゃん度:★★★
748Rのナラシも何とか終わらせ、サーキット走行の為のレーサー化準備も終わり、初陣の「夏のモトルネ」の1週間前にシェイクダウンを兼ねて、デグナー走行会に参加しました。同年3月のデグナー走行会において、かいのう氏の748SPでサーキット走行もしていた事もあり、そう問題もないだろう・・と甘い考えのもと、とりあえず前バイク(’92 900SS)と同タイム(54秒)での走行を目標として、頑張って準備を始めました。レーサーとして仕上げる為に、直前までパーツを買いあさり、また多くの時間を費やし、かなりお金を使っていました。
シェイクダウン当日の走行は4本(1本15分)。1本毎に少しつづ慣れればいいや!と、走行を開始しました。ところが、走りはじめたところ、かなりバイクに違和感を感じました。748SPでの走行時の好印象(なんて楽チンなんだ!)とは大きく食い違い、まったくペースが上がりません。それだけではなく、あっちでフラフラ、こっちでフラフラ、ブレーキングでは減速しきれずオーバーランしそうになる事も数度、コーナーではスパッと倒しこめず、しかも不安定度100%。乗ってる本人もアセアセ状態。「こりゃぁ、マズイ・・・」
2本目と3本目の走行の合間に、かいのう氏と相談をしながら車体セットを変更していきました。(最初は748R納車時そのままの状態)まず、全く接地感がない事から、リアの車高を大幅にダウン(6ミリ)に始まり、チョコチョコと変更を加えて再走行です。
これは大当たりで、かなりリアの接地感がわかるようになってきました。ただフロントは解決していません。と、試行錯誤しながら周回を重ねた1コーナー。倒しこんでから、突然何の兆候もなくスリップダウン!あっ!という間もなく、そのまま滑走しグラベルへ直行。ジ・エンドです。
砂に乗ったのか、オイルに乗ったのか、それともマシンセット不足か、単に乗り手の問題なのか?さっぱり原因がわかりません。(でも、今でも自分のせいではない、と信じてます・・・・)おそらく前述の複数要因が絡み合っての結果なんでしょうねぇ。
レッカーに乗ってパドックに戻ると、かいのう氏、とくの氏がお迎えに来てくれていました。(いやぁ、スンマセンです・・・)マシンを下ろし、損傷度をチェックしてみると・・・、再走行は不可(右側のみ損傷)。それどころか翌週のモトルネ出場も断念する事になってしまいました(金とヒマがありません)。高い走行代になったしまった・・・・・
カウル類(もちろん新品、しかもきれいに塗ってもらったばかり)はズタズタ、つけたばかりのアエラステップもあっち向いてホイ、ハンドルバーもポッキリ、ブレーキマスターも再使用不可・・・etc・・・ああぁ、新品パーツばかり・・・金なし”とし”にはひじょーに痛い話です。
748Rに乗り換えて、一度は飛ぶかもしれんなぁ・・・と思ってはいたものの、いきなり最初の走行で飛ぶとは思ってもいませんでした。それどころか、事故以外での転倒は初めて!その時は「すっきりした〜」と思っていましたが、時が経つにつれ、ズシーンと響いてきました。
その後、リベンジとして10月のデグナー走行会に懲りもせず参加しました。何と、マシンは走行直前まで修理が続いて、ギリギリ間に合うという際どいものでした。で、とりあえず走行してみたものの、全くマトモに走れません。それどころか、半泣き状態です。その上、1コーナーを通過する度に、転倒の記憶がよみがえってくる始末。心の傷は、マシン以上に相当深かったみたいです。
この心の傷を癒し、元にもどるまでに、1年もかかってしまいました。
幸いだったのは、全くケガがなかった事くらいですね。
もちろん翌週のモトルネは、ヘルパーでの参加となったのは言うまでもありません。ただ、選手受付だけは行い、参加賞のTシャツだけはもらいました(笑)。それにしても高いTシャツ代だった・・・・・
シェイクダウン走行には気をつけましょうネ!落とし穴はいっぱい・・・・