MERCEDES BENZ 208D
        牽引Version
さらに、このトランポは、牽引もできるようにしています。
ご覧のように、この牽引車により最大3台のバイクを積む事ができるようになるのです。
(ちゃんと牽引車には軽ナンバーを取得しています)

さすがに3台のバイクを載せての走行になるとエンジンパワーの不足を感じるところはありますが、十分高速走行にも耐えれます。

牽引しているときに一番気を遣う点といえば、バックですね。
これは非常に慣れを必要とします。特に真っ直ぐバックするのは至難の業です。
あと、バックしながらの転回。通常の車と違い、転回し始める時にまず転回方向と逆にハンドルを切って牽引車の方向を決め、その後反対(転回方向へ)にきりなおす必要があります。
(これをやってみると、よく大型牽引トレーラーが何気なくバックしているスゴさに改めて気がつき、見る度に関心してしまいます。)
近くから見るとこんな感じです。
もちろん、牽引している状態での後ろドアの開閉もできます。
牽引車の足の方はリジットとなります。
これが、牽引部分です。

(使わない時は、左写真のようにブーツを被せて受け部分を保護しておきます。)
写真ではカバーをかぶせていますが、このカバーをはずすと先端がボール状になっています。ここに牽引車の先端部分を上からかぶせるようにロックします。
その左側は電気系のカプラになります。ここを接続すれば、尾灯、ウィンカーがベンツ側のスイッチと連動します。
BIKE & TRANPO TOP
実際に装着した状態です。
電気系のカプラはワンタッチ装着。
連結部分は、レバーを引いた状態で上から被せるようにするだけです。カチッとロックできればOKです。
なお、連結部分の下には、ワイヤーを補助的に引っ掛けます。これって、命綱?
連結部分の全景です。
後ろ側にあるレバーはサイドブレーキです。

これだけで連結して走るんですねぇ。高速では110キロでの巡航が可能です。(それ以上はコワくて出せません!)
高速を運転していると、実際には半分くらいは後ろを牽引している事を忘れています(笑)

加速時は、さすがにかなりの重量物を引いているだけあって、動きが鈍いです。(だいたい300キロ前後の重量になるでしょうか)
それ以上に体感的に牽引している事を感じるのは減速時です。ブレーキをかけて減速し始めると、うしろから突かれているような感じになります。そりゃあ、そうですよね!後ろの車にはブレーキが無いですから!制動距離は通常以上に必要です。当然ながら、急ブレーキは厳禁です。
コーナーリングは通常より遅くしていればOKです。
後ろの車はリジット!という事を頭の中にいれて走行していれば、おのずと慎重な運転にならざるを得ません。
トライトンを牽引するとこんな感じになります。

いいですねぇ。雰囲気があってなかなか絵になります。
間違っても、スクーターを引いてはいけません。全てがダイナシです。

オーナーのカズ氏曰く、
「サーキットの走りで目立たんのやったら、せめてこういうトコで目立たんとなぁ!」
だそうです。やはりお洒落心は大切なのです。
右ななめ後方から

ちなみに、タイダウン4本と前輪の受けで固定されています。
タイダウンは、バイクを前方に押し付け、できるだけバイクの上側から前方に向けて固定します。
同じく、左ななめ後方から
そして後方から見ると、

長時間の運転や強風の中を走行すると、時々バイクが斜めに傾いたりする事(最初は、当然垂直に固定します!)もありますが、ひっくり返ったりすることはありません。